設立趣意書


公益法人は、公共の福祉に奉仕することが、その使命である。


我国の公益法人の歴史は永く、明治31年、民法制定以来、各時代に適応した公共の福祉のためにそれなりの社会的役割を果して来たのであるが、戦後、科学技術の発達、経済社会の国際的交流による社会的構造の変化の多様化と複雑化に相俟って、近時社会的要求による法人の荷担う役割の増加を来たしている。本来公益法人は、法人自身が、その使命を自覚し、公正にして合理的な運営を期すべきであるが、現行法の不備と、法人関係者の公益法人制度への認識の不足から、法人運営の実態は統一性を欠き、かなりの不合理性を有しているのが実状である。


かかる現状を打開し、公益法人制度の進展をはかるためには、公益法人制度の解明はもとよりのこと、公益法人関係者の自覚を促進するとともに、指導監督行政を補完し、これら相互の交流を図ることが必須である。


公益法人の社会に果す役割の重要性は、今後も益々増大する趨勢にある現状にかんがみ、公益法人の健全なる育成発展に寄与し、もって、公共の福祉の増進を図る目的をもって、本協会を設立するものである。

 

1972(昭和47)年10月