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岐路に立つ国際協力NGOのファンドレイジングーテラ・ルネッサンスの新たな挑戦

(特活)国際協力NGOセンター理事長・(認定特活)テラ・ルネッサンス 創設者・理事 鬼丸 昌也

近年、国内外において政府開発援助(ODA)資金が減少傾向にあり、日本の国際協力NGOを取り巻く環境は一層厳しさを増しています。
長引く経済の低迷や社会情勢の変化は、企業の社会貢献活動への支出にも影響を与えています。
実際、多くの国際協力NGOが例外なく資金難に直面し、ファンドレイジングに苦慮している現状があります。
こうした状況下で、国際協力NGOは従来の国内での寄付に依存するだけでなく、新たなファンドレイジングのモデルを模索する必要に迫られています。

認定NPO法人テラ・ルネッサンスは、「すべての生命が安心して暮らせる社会(世界平和)の実現」を目指し、子ども兵や紛争被害者の自立支援など、平和構築のための活動を国内外で展開してまいりました。
設立から24年を迎える今、ファンドレイジングの新たな可能性を切り拓くため、二つの新たな取り組みに挑戦しています。

一つ目は、国外でのファンドレイジングです。
2023年、台湾に「國際泰朗全球會(テラ・ルネッサンス台湾)」が設立されました。
台湾では、講演会の開催や募金活動などを実施。
現地のNGOとして台湾市民の皆様からの共感を広げ、着実に支援の輪が広がっています。
これは、日本の国際協力NGOが、国内の支援者に限らず、国外にも支援の裾野を広げる新たなモデルとなる可能性を示唆しています。同様の取り組みを、タイでも展開中です。
 ■台湾に社団法人を設立!~設立式典を実施~ 
  https://www.terra-r.jp/blog/20231014.html 
 ■平和への道を、台湾の関係者の皆さんと共に。 
  https://www.terra-r.jp/blog/20250421.html

二つ目は、経営者を対象とした後援会組織の設立です。
日本(千葉、東京、愛知、大阪、秋田)と台湾で「テラ・ルネッサンスサポーターズクラブ」を結成し、定例会などを実施しています。
この組織は、単にテラ・ルネッサンスの活動を経済的に支援していただく企業を募るだけでなく、「持続可能な経営」を目指した学びの場を提供することで、共に社会変革を目指すことを目的としています。
 ■テラルネを応援する経営者によるコミュニティ
   https://www.terra-r.jp/blog/20201219b.html 
 ■法人サポーター全国交流会開催報告
  https://www.terra-r.jp/blog/20210831.html

先日は、テラ・ルネッサンスサポーターズクラブ台湾メンバーが秋田を訪問。
「持続可能な経営」をテーマに、企業の存在意義や社会における役割について、秋田の企業のみなさんと深く議論しました。
参加された経営者の方々からは、「日々の経営の中で忘れかけていた大切な視点に気づかされた」「他社の経営者との対話を通じて、新たな発想が生まれた」といった声が寄せられました。
 ■〈秋田スタディツアー報告〉海を越えた共鳴 - 平和への志を繋ぐ旅
   https://www.terra-r.jp/blog/20250422.html

また、国際協力NGOのネットワーク組織であるJANIC(国際協力NGOセンター)の理事長も務めていますので、これらの試行錯誤を通じて得られたファンドレイジングのノウハウを、JANICの正会員(NGO)を含め、国際協力NGOの皆様とも分かち合うことで、
業界全体の発展に貢献したいと考えています。
厳しい時代だからこそ、新たな発想と行動力で、国際協力の灯を絶やすことなく未来へと繋いでいく。
それが、テラ・ルネッサンスの使命だと感じています。



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