新年のご挨拶

公益財団法人 公益法人協会

理事長 雨宮 孝子

新年あけましておめでとうございます。

令和2年、令和3年と2年以上続く新型コロナウイルスによる被害は、世界中のあらゆる国々のあらゆる生活に入り込み猛威を振るっています。
わが国では、昨年終わりごろから、その収束が見えそうに思いましたが、新たなオミクロンの出現で、またもや視界不良となっています。
WHOの予測では、オミクロン蔓延の速度は速く、さらなる拡大が懸念されています。

一方、社会情勢に目を向けますと、気候変動の影響による米国の巨大竜巻が大きな被害をもたらし、わが国では地震が頻発し地球全体の未来に不信感を抱くものも出てきています。
政治環境では、米中の緊張関係、北京五輪への政治的ボイコット、ウクライナとロシアの衝突可能性など何やらきな臭さが目立ちます。
わが国の令和3年度補正予算で、防衛費は約7,700億円で、令和4年度防衛予算を前倒しして主要装備を購入するため当初予算と合算すると6兆1,744億円と過去最大です。
防衛政策は、国の安全保障環境を配慮して作られるものと理解していますが、私たち市民の望みは紛争や貧困をなくすこと。

民間主体で、民間の発想で行う公益活動を行う民間非営利組織は、国内はもちろんのこと地球規模で、平和と安全のもとで心豊かに生活できることを考えています。

民間公益活動は、教育、学術・科学技術支援、高齢者福祉、地域創生、文化芸術振興、国際交流、地球環境保全、スポーツ振興、貧困救済など様々な分野で、直接また間接的に支援する非営利組織の存在意義は大きいものがあります。

昨年は、長引く新型コロナウイルスの影響をもろに受けた非営利組織でした。
事業型の非営利組織では、事業の中止や縮減で収入の大幅減という状況に見舞われ、助成型の非営利組織では、表彰式や奨学生との面談中止など従来の形での事業ができず、いろいろな面でご苦労があったようです。リモートでの選考委員会や会議、ウェブによるセミナーの配信など様々に工夫をして、各々の公益目的事業の実施を行っていました。

しかしながら、選考委員会や表彰式が中止されたため、収支相償がクリアーされず、遊休財産の基準をオーバーしてしまった公益法人も出て、必要な法基準に合致できない公益法人も出てきています。

さらに、交響楽団、劇場など演奏会や劇団の公演の中止により、公益財団法人の正味財産が300万円未満となり、この状態が2年続くと強制解散となる「いわゆる300万円問題」も完全には解決されていません。

公益法人協会は、今年創設50周年を迎えます。
我が国唯一の非営利組織のための中間支援団体である公益法人協会は、民間非営利公益活動が、その存在意義を十分発揮できるよう、問題の多い法規制を排除し柔軟な活動ができるよう法改正を提言し、民間非営利公益活動がますます盛んにおこなわれますよう、下支えを行ってまいります。本年もどうぞよろしくご支援くださいますようお願い申し上げます。